6月12日、アメリカトランプ大統領と北朝鮮金正恩朝鮮労働党委員長による史上初の米朝首脳会談が行われました。

今回の米朝首脳会談で、北朝鮮が朝鮮半島の完全な非核化に向けて取り組むことなどで合意がされましたが、合意内容は極めて大雑把であり、非核化の手順も曖昧な部分が多いのが現状です。

北朝鮮は未だに、わが国日本を射程に収める弾道ミサイルを数百基も配備している現在、自主防衛できない日本の国防視点でとらえると、私たちの生命、財産、安心な生活を守るためには北朝鮮が保有する核兵器や生物・化学兵器といった大量破壊兵器や、あらゆる射程の弾道ミサイルなどの完全放棄が不可欠です。

日本政府は自国防衛のためにアメリカ政府に対し、北朝鮮に対し軍事圧力、経済制裁を実施し続けるよう求め、実効ある対北制裁措置を講じるとともに、自分の国は自分で守る当たり前の主権国家になる覚悟を持った国家運営を行うべきであります。

今回の流れを受けて、日本も北朝鮮と対話せよ!という声を自称平和活動家や自称政治運動家から出ていますが、今まで悪魔の北朝鮮国家が日本に対して行った極悪非道の行為を忘れたのか?

・罪なき日本国民を拉致し、その被害者の人生をズタズタにして未だに帰国させずに監禁している。
・全く好戦的でない自主防衛能力ゼロの日本に対してミサイル攻撃を行い、我が領空を犯し、日本国民が漁業を行っている我が海域に落下させている。


このような国に対し【北朝鮮と対話しろ】と言っている連中に問いたい。
このような悪行を行い、問題を起こしたのは日本が原因なのか?北朝鮮が問題なのか?

【拉致問題が解決しないのは北朝鮮と対話をしないのが原因だ】という人間もいる。
拉致問題を引き起こしたのはどの国が悪いのか?

すべては北朝鮮が行った極悪非道な悪行であります。

【北朝鮮と対話して解決を図れ】
私もそう思います。
しかし対話を行うのなら我が日本の総理大臣が、極悪非道な犯罪行為の数々を行っておいて会ってやるとばかりにふんぞり返っている北朝鮮の将軍のもとにノコノコ出ていく必要は全くない。

今の状況を変えたく関係改善を求めるのであれば、北朝鮮の金正恩自身が単身日本に来日し、ミサイル発射等数々の軍事恫喝による日本国民の安全を破壊した行為や拉致した被害者の人生をズタズタにしたことへの全面謝罪を行うのが先で、日朝首脳会談をその後の話である。

これが国民の生命、財産、安全な生活を守る義務を持つ国家運営を行う総理大臣が通すべき筋というものであります。

日本政府、安倍晋三総理大臣は容易に流行のようなムード下での日朝首脳会談を開催してはならない。

非核化のコストについて聞かれたトランプ大統領「韓国と日本が北朝鮮を大いに助けてくれるだろう」と述べていますが、非核化のコストはもちろんの事、拉致問題を含む北朝鮮問題の解決なくして我が国が北朝鮮を支援することがあってはならない。

日本国内においては国の独立や国民の生命・安全を守り抜く為に、独立主権国家として「自分の国は自分で守る」体制構築を早急に実現するべきであります。

今回アメリカが容易で無責任な合意を行った事に対して、
『アメリカが日本を責任もって守らないなら自分で自分の国を守る。もうアメリカはいらんわ』
とアメリカの足元を見て駆け引きを行い、アメリカの力を用いて一気に国軍を整備し自主防衛可能国家にして、日米同盟を相互平等軍事同盟に正し、アメリカとの基地問題を解決し真の主権国家を誕生させることを日本政府 安倍晋三首相に要求する。

弊会は、日本国家国民を守り抜き、この国を国際社会全体の平和・繁栄の実現を先導する平和的覇者たる国家とすべく、引き続き活動を展開していく所存です。


文責:日本未来の会 桑野繁樹