参照記事:ダイヤモンド・プリンセスに積み込まれた崎陽軒のシウマイ弁当4000食はどこへ?
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6351183?fbclid=IwAR1Z7mhWKsMbJYcKAdgcCeDyLP83Dj2PZEwTkNMpzseNMLw-SrXkcwgdm_w

乗客が新型コロナウィルスに感染したため、神奈川県横浜市の大黒ふ頭に接岸しているダイヤモンド・プリンセス。
この乗客や働く人たちに崎陽軒(きようけん)が寄付したシウマイ弁当4,000食が、船に積み込まれたものの、乗客らに配られなかったことがわかった。


この一件でかわいそう、なぜ提供しなかったんだ!人の善意を踏みにじりやがって!とお怒りの方も多いと思いますが、善悪の判断は一方の情報や憶測でするのではなく、双方の立場、状況を精査したうえで行わねば誤った判断をしてしまうと思います。

関連の記事や上記の記事を読んでも疑問なのが、いったい崎陽軒サイドが、どのルートで?誰に?弁当を渡したのか?その詳細な情報が明確になっていないことは皆様お気づきだと思います。

情報の裏とりが困難ですので、その点を勘ぐることなくクルーズ側と崎陽軒側で受け渡しがあったという過程で書かせていただきます。

私自身、食事を提供する業務に携わっている立場として言わせていただくと、人から食べ物をもらいました、それを人に食べさせましたと簡単にできない責任もございます。

法律上、この場合、弁当を提供して、もし体調不良や食中毒等の問題が起こった時は崎陽軒側の責任になりますが、クルーズ側も俺関係ないよとは言えないでしょう。
自分たちが提供した以上は問題が起こらないように対処するのが飲食物を提供する人間の責任です。

人間は体力、抵抗力が高いと少し時間が経ったものを食べても体調不良にならないものですが、体力、抵抗力が弱っている人間が食べると体調不良や食中毒に負けてしまうことがあります。

先年、ユッケで命を落とした幼児の事件があり、殺人ユッケ事件と報道されたことがありましたが、一日2~300食も提供されて犠牲者の家族も同じものを食べて、幼児だけが犠牲になったのは体力や抵抗力が弱い為でした。

今、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセスはコロナウイルスによる新型肺炎が蔓延していて当然体力や抵抗力が低下している状況で、料理済みで再加熱しないで提供する弁当を提供するという行為をためらうのは当然の行為だと思います。

仮に私がクルーズ船の関係者でしたら、再加熱しないで提供する弁当を渡されたら受け取りません。

仮に私が崎陽軒関係者でしたら蒸す前の状態のシュウマイのみを渡します。


その後加熱していただき、提供していただければこのような問題にはならなかったのではないかと残念でなりません。

被害にあった、かわいそうだ、何としても助けたい、協力したい。 その気持ちは日本古来からの美徳だと思います。

その気持ちが形として相手に届けられるためにアクションの方法を工夫していただきたいと切に願います。

今も病気や不安と戦っている船内の方の為にも・・・