9月の1日に和歌山県太地町の追い込みイルカ漁が解禁されました。

しかし、時を同じくして商業捕鯨の再開困難との報道がでました。

 

参照記事:IWCクジラ保護宣言採択 商業捕鯨の再開困難 日本の脱退に現実味【日本経済新聞】

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35357970U8A910C1000000/

【フロリアノポリス(ブラジル南部)=共同】ブラジルで開かれている国際捕鯨委員会(IWC)総会は13日、4日目の協議が開かれ、クジラ保護推進のために商業捕鯨を一時停止することの重要性などを盛り込んだ「フロリアノポリス宣言」を採択した。日本が提案している商業捕鯨の再開は反対国の理解を得られず、極めて困難な情勢になった。日本のIWC脱退検討も現実味を帯びてきた。総会は14日に閉幕する。

 ブラジルが提案した同宣言は13日午前の採決で賛成40票、反対27票となり、過半数の要件を満たして可決された。法的拘束力はないが、反捕鯨国が国際社会にアピールする材料になる。日本などの捕鯨支持国は持続的な資源利用の視点がなく、IWCの設立条約の目的に沿わないなどと反対していた。

 日本は商業捕鯨の再開と手続きの要件緩和を一括で提案。反対表明のないことで合意とみなす「コンセンサス合意」を目指しているが、この日の協議では、日本の提案に対して批判が続出。オーストラリアは「あらゆる形の商業捕鯨の再開に反対する」と表明した。

 日本は加盟国の対立で意思決定ができないIWCの機能不全の打開につなげる提案と強調。反捕鯨国にとっては保護区が設定しやすくなるメリットを盛り込むが、理解を得るのは難しいとみられる。

捕鯨に関してはIWCで、我が国の地道な調査と科学的データを明らかにしたことで孤立無援だった我が国への賛同国も徐々に増えていきました

捕鯨問題は我が国外交史上、貴重な勝利事例になる可能性が見えていました

しかし2年前、「クジラは絶滅危惧種」というが実際にはクジラは品種にも拠るが、絶滅どころか殖えており、調査捕鯨でのデータをも無視して「クジラやイルカは人間に近く可哀そう」などと安っぽい感情論阿ったオランダ・ハーグの国際司法裁判所が「日本の現在の調査捕鯨は商業捕鯨であり条約に違反する」として調査捕鯨すら認められず、捕鯨停止を命令したことで日本の捕鯨は絶滅の危機に瀕しています。

ご紹介しますと、和歌山県太地町は紀伊半島南部に位置する人口約3400人の小さな町です。
日本の古式捕鯨発祥の地として知られ、その歴史は400年に及びます。
イルカなどの小型鯨類は「追い込み漁」と呼ぶ方法で捕獲してきました。
近海のイルカを複数の漁船で文字通り町の湾内に追い込むものです。
毎年9月に漁が始まります。

町の漁業従事者は和歌山県の許可を受け、国立研究開発法人の水産総合研究センターによる科学的な調査に基づいて決められた頭数を捕獲してきました。

こうした手続きを踏んで操業しているのにもかかわらず、近年、「追い込み漁は残酷だ」という自分の頭の中だけの正義と自己心酔意見を振りかざし、漁の妨害を行い、漁従事者をの生活を踏みにじっている輩が出ているのはご存知の通りです。
  

太地町のイルカの捕獲枠は日本全体のせいぜい1割。ほかの地域でも、沖合でイルカを突きん棒漁によって食用として捕獲しています。

それなのに太地町の追い込み漁だけが世界的に注目され、「残酷だ」とシーシェパードなどの反捕鯨団体の標的になったのは2009年に米国で上映された「THE COVE(ザ・コーヴ=入り江)」によってでした。
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「ザ・コーブ」が話題になった後、日本人女性監督が「ビハインド・ザ・コーヴ」を製作し、日本にとっての捕鯨やイルカ漁への重要さを訴えました。

地球上の鯨類が年間に捕食する魚類の総量は2億5000万トン~4億トンと言われる一方、世界の漁師の漁獲量はその半分以下の約1億トン以下です。

「鯨飲馬食」と言われるほどに食欲旺盛な鯨類が増え過ぎれば、人間が食料にしている水産資源も脅かされることとなるのは明らかで、食料自給率の乏しい我が国にとって捕鯨こそ推進すべき国策です。

 

調査捕鯨によってクジラが殖え、資源回復が明らかになっているにも拘らず、その数字を隠ぺいし日本を叩くことに悪用している反捕鯨団体の存在こそが大きく地球環境を損ねることになります。

残念ながら我が国が商業捕鯨を停止してしばらくになりますが、何より捕鯨は我が国の文化でもあります。

日本で商業捕鯨が本格的に始まったのは江戸時代初期の1606年に遡る。
紀州(和歌山)の太地で開始された商業捕鯨はやがて全国に広まり、それと共に鯨を食する習慣も全国に広まった。

松尾芭蕉の句にも「水無月や鯛はあれども塩鯨」と詠まれている。
塩付けされた鯨の肉は江戸庶民の大切なタンパク源で、大衆食として愛された。

19世紀初頭には「鯨肉調理方」という本が出版されているが、鯨食というのはそれだけ普及していた食文化だったのだ。

北海道や東北では正月に「鯨汁」を食し「ハリハリ鍋」にしている地域もあるし、大阪のおでんにはコロ、サエズリ、オノミといった具が入るのはご存知だと思います。

日本人はクジラを食するだけではなく髭は文楽の人形に使い骨は櫛などの工芸品となり、漁師達は鯨塚を立て供養する正にクジラの存在は日本文化そのものなのです。

和歌山県の仁坂吉伸知事は、糾弾する人(西洋世界全体、もしくは元駐日アメリカ大使キャロライン・ケネディや、ジョン・レノンの未亡人のオノ・ヨーコ、さらにはハッシュタグ#tweet4taiji #HelpCoveDolphinsを通して集まったTwitterの住人たち)に対して、なぜイルカを殺すことがダメで、ウシやブタならいいのか?と問うた(それにイルカは絶滅の危機にはない)。

彼はこう語った。
「食文化には違いがあり、さまざまな立場を相互に尊重するのが文明の知恵です。わたしたちはウシやブタの命を奪って生きています。イルカ漁だけが非人道的だと言うべきではありません」。


当然の訴えです。

こう反論されると反捕鯨派はこう言ってきます。
『イルカやクジラは賢い動物なんだ!牛や鳥とは違う!』

しかしこの言葉こそ人種差別の精神そのものではないでしょうか?

賢いものは殺してはいけない。
賢くない牛や豚、鳥は殺していい。

果たして知性が優っていることで、生命価値あるものになるのだろうか? 

よく報道でイヌやネコが虐待され殺されるのを目に耳にします。
反捕鯨派はこの時に加害者に対し抗議行動を行ったことが一度でもあるのか?

これこそ自己都合による二重基準、ダブルスタンダードでの当事者迫害以外何物でもありません。
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こんな日本の伝統文化も理解していない外国人による下劣な行為に加担しているクソな日本人がいるのも残念ながら事実です

今年は西日本を災害が起こりましたが、今度はその地域の産業を妨害し叩き潰し、その地域の方々の生活を破壊しようとしている連中はもはや日本文化破壊者であり、日本人という目で見るべきではないのではないのか?

捕鯨問題の背景にはこういった日本の伝統文化破壊の問題もある訳で「反捕鯨」や「反イルカ漁」は明確な日本伝統文化に対する破壊であります。

 

それぞれの国にはそれぞれの文化や歴史や伝統があるのであり、自国の文化習慣のみを正しい基準として他国文化風習価値観を否定し糾弾嘲笑する人間こそ野蛮で下劣です

 

自国の伝統文化を誇りに思い、命を懸けて守り、伝承していくと同時に他国の伝統文化に対しても敬意を示す。


これすらできない日本人?がいることはとても残念です。

感情的に反捕鯨を叫び、己らの倫理観と偏狭な正義感を強要する日本人への憎悪剥き出しの反捕鯨国家と他国の伝統文化を理解できない下劣な野蛮人の理解を求めるのは不可能なことで、調査捕鯨すら容認されないならば日本はIWCから脱退し、商業捕鯨を断固行うべきです。

今回引用させていただきました参考記事です。
深くお礼申し上げます。

我が国もノルウェーやアイスランドに倣いIWCから脱退し商業捕鯨を再開すべき
http://cordial8317.livedoor.blog/archives/52085682.html
なぜイルカだけが特別なのか? 日本のイルカ漁をイタリア版「WIRED」が擁護する
https://wired.jp/2014/02/18/dolphin-fishing-in-japan/
太地町長「イルカ追い込み漁は残酷でない」
https://business.nikkeibp.co.jp/atcl/interview/15/279177/012600007/?ST=smart 

文責 日本未来の会 桑野繁樹