我が日本国首相である安倍晋三首相が昨年12月27日、日米開戦の地となった米国ハワイを訪問、真珠湾攻撃による犠牲者を慰霊する旅を行った。
その後、日米の「和解」と「同盟」を強調し語った安倍総理演説がありましたが私は今回の外交自体、全く賛同できません

演説で安倍晋三は言う。
「戦争の惨禍は、いまだに世界から消えない」
たびたび戦争を仕掛け、罪無き人々から生命、財産、希望を奪ったのはいったいどこの国なのか?
全てアメリカではないか!
一方の日本は、一度も戦争を起こしていない国である。

その日本の総理大臣がさらに言う。
「戦争が終わり、日本が、見渡す限りの焼け野原、貧しさのどん底の中で苦しんでいた時、食べるもの、着るものを惜しみなく送ってくれたのは、米国であり、米国民でありました。皆さんが送ってくれたセーターで、ミルクで、日本人は、未来へと、命をつなぐことができました」
日本を見渡す限りの焼け野原にし、日本国民を貧しさのどん底に突き落とした張本人は誰なのか?
これもアメリカではないか!

犠牲者が加害者に友好と和解を訴える。
傍から見たら跪き、助けをすがっている属国外交と映るのではないかと危惧するのは私の考えすぎでしょうか?

安倍総理としてはトランプ次期総理誕生を意識しての日米同盟の重要性をアピールする狙いがあるほか、昨年5月のオバマ大統領による広島訪問に対する返礼としての意味合いもあるのではと推察しますが、広島に対する原爆投下と真珠湾攻撃を一緒にするのはあまりにもナンセンスであると思います。

軍事拠点攻撃という戦時中、当然の判断である真珠湾攻撃と米軍による非戦闘員34万人の生命を蹂躙した人体実験である広島・長崎への原爆投下という大量虐殺とはまったく異なります
ここを一緒にすること自体、日米友好を根底から崩す誤りであり、後日の不幸を招く要因になるのではないでしょうか?

安倍首相は靖国参拝から逃げ回っていますが欧米植民地支配からアジアの解放の為に戦い、志かなわず敗北し散って行った我が国の英霊に対して哀悼の誠を捧げることができない人間が、真珠湾に足を運んで慰霊するのは滑稽そのものであり、どんなに立派なことを言っても言葉に力が備わらないのではと私は思います。

今回のハワイ訪問はオバマの広島訪問同様、国民の利益の為に行動する政治家としてではなく、人徳や名誉を欲しての行動ではないであろうか?と勘ぐってしまいます。

しかし、政治の本質である「国民の生命、財産、日々の幸せな社会生活を守る」ために政治家のすべての行動はつながっていなければならないと思います。

今回のハワイ訪問はどう国民の利益につながるのか?政府は国民が納得できる説明を行う責任があります。
国民の財産である税金を経費で使っているわけですから
仮に自分の名誉欲を満たす為だけが目的なら税金を1円だって使うべきではありません。

国民には政治家の名誉欲を満たすために使う経費を負担する義務はないのですから