ヴァンデンバーグ決議と言うものがあります。
1948年アメリカ合衆国の上院における決議、合衆国上院決議第239号。

要約として
米国は「継続的で効果的な自助および相互援助」を米国に与える国とのみ集団的な安全保障条約取り決めを結ぶことができるとあります。

つまりアメリカには、自分の国は自分で守り、アメリカと相互に助け合える国とだけ相互平等の防衛条約を結べるという軍事同盟の原則があるということです。

しかし、当時GHQの占領下にあった日本には、国民主権の理念はあっても国家主権は無く、国軍の存在はアメリカによって奪われている状態でありました。

アメリカの議会決議がアメリカの軍事同盟締結の障害になるという滑稽な姿をアメリカ自身が演出したわけであります。

苦慮した結果、アメリカは日本国内にアメリカ軍基地を作りアメリカが自由に活動できる特権を作り、これまた矛盾と滑稽さを広めることになりますが自分たちが作って日本に押し付けた日本国憲法の内容に違反した自衛隊を日本に作らせることで、上記のアメリカの議会決議であるヴァンデンバーグ決議の趣旨から外れる日米軍事同盟を締結するルール違反行為に対する苦しい言い訳をしたわけです。

私はヴァンデンバーグ決議の理念には全く同感で賛同するものです。
自分の国は自分で守る。
その国と同盟を結び相互協力する。
当然だと思います。
それが出来なくて同盟を結ぶ必要性があるのですか?
軍事同盟とはお互いに必要性価値があり、困ったときに援助を享受し合うものでしょう?
同盟は慈善活動ではないのですから。

それが出来ない片側だけが援助する関係は同盟とは呼ばず、従属関係であり、援助をたかるヒモ男や援交女子と何が違うのか

しかし、この特例の軍事同盟締結がアメリカにとって悪しき前例となり、目先の欲に目がくらみ、調子に乗り不平等同盟を結び、他国の領土に基地を作って好き勝手にふるまった結果、基地問題という煩わしい問題が発生したことはアメリカは自業自得と認識しているのか?
どれだけ自国アメリカに不利益や損害を自らの手で与えたのか分かっているのだろうか?

視点を我が国内に移しますが、一部で日本をアメリカに守ってもらうため沖縄をアメリカに差し出せと言う論調がこともあろうか愛国陣営側にあります。
参照記事:自主防衛を放棄し日本をアメリカに守ってもらうため沖縄をアメリカに差し出せと言う愛国者の皮をかぶった国賊
http://kuwano-channel.blog.jp/archives/17934199.html

しかし、自分の国を自分で守る気概を捨てアメリカに守ってもらおうとする従属精神丸出しの国賊親米保守連中は、アメリカの軍事同盟の原則の理念となっているヴァンデンバーグ決議を知っているのだろうか?

個人的見解からの結論としましては
①国軍を整え、自主防衛できない状況がアメリカとの不平等同盟を生んだ最たる要因であること。

②今問題になっている沖縄基地問題は日本が自主防衛できない為に基地をアメリカに差し出したから起こったこと。

③これらの問題解決するには日本が国軍を整備して自主防衛を可能にして日米安保条約の大幅改正し、そもそものヴァンデンバーグ決議の理念に沿った対等な軍事同盟にする事で日米地位協定を変えるしかないわけです。

私は不要なアメリカとの対立を望んではいません。
世の中は敵と味方2つに分けられます。
敵を減らし味方を増やすことが国益につながり、国民の平和な社会につながると思います。

そのためには一日も早く、日本国内での外国との衝突事案であるアメリカ基地問題を解決するべきではないでしょうか?

対等な軍事同盟を構築していがみ合うことなく、お互い力を合わせ助け合う関係を築くことが、両国民の交流やビジネスでの協力が両国民の利益につながると思います。

親米と言うなら、駐在しているアメリカ兵の家族や他のアメリカ国民の幸せを望むものだと推測しますが、今の不平等な日米同盟下の日米関係がそれを生み出せるのでしょうか?

より日本・アメリカ両国民の幸福、繁栄を望むなら両国に根を張る問題の一日を早い解決が不可欠だと私は感じる次第です。